快勝はしたが解消はしていない

7−0インド。

8時30分まで会議・・・ビデオを早送りしながらの観戦でした。

いやぁ、9秒で1点は危うくインド側に入りそうでしたね。正確には開始11秒ぐらいでしたが・・・
あれが入ってたら大変なことになっていたかもしれない。

久保の1点目。すげぇ。あれをああ合わすか・・・福西の2点目も素晴らしかった。
いずれにしても、ボールとキーパーの間に入り込んでいく得点が多かったのはいい傾向でした。あとはコーナーキックであの形が出れば・・・
で、ジーコが言っていたFWが斜めに動いて裏を取るのが戦術って言うのも良くわかった。このレベルなら間違いなく通用する。

さて、この試合での問題点は2つ。
1)キャプテンシーの全く無い10番
小野から福西、福西から中村、中村から藤田と手渡され、藤田の腕でまるで血圧でも測っているかのようにギュッと巻きつけられたキャプテンマーク。
小野としては唯一近くにいた福西になんとなく手渡したのでしょう。
福西は自分はこのチームで新参者という意識もあるのでしょう。自分では無いとエースたる背番号10番の中村に押し付けます。
中村はおそらく、キャプテンマークをつけることでボディバランスに違和感が生じることを嫌ったのでしょう。一度は断りますが仕方なく受け取ります。
入ってくる藤田を発見し、あわててそのキャプテンマークを藤田に手渡しました。

10番をつけてチームの王様になりたがってる彼があれでは・・・
次から背番号16とかにしちゃいません?

2)選手交代の危険性
ジーコは後半25分に小野に替えて藤田を入れました。これは3人目の交代でした。
ハーフタイムの久保に変えて鈴木を入れる守備強化及びファール狙いの交代。これは久保のコンディションを考えても正解だったといえます。
後半17分に宮本に替えて小笠原を投入し、停滞しかけた流れを攻撃的なフォーメーションで打開した。これも良い交代でした。

しかし、3人目の交替は納得がいきません。この時点で6-0。勝負は決まっています。残りの20分間は得点を積み上げることと同時にいかに上手く試合を終わらせるかが重要です。
インドはあの時点で既に体力的にも精神的にも切れていました。その後のプレーは荒くなってきます。
もし、あの後の展開で負傷者が出たらどうするのでしょうか?

あの時点で3-0だったのならわかります。もっと攻撃的にもっと積極的に行くために精神的に強い藤田を入れる。
私は残り20分、川口がPA外でハンドをしないか、坪井が削られないか、そんな心配をしっぱなしでした。

現実に、この後のプレーは中澤の駄目押しで一息付いてしまったことと藤田のコンディションの悪さもありますが安全第一となり、得点を積み重ねる勢いが止まってしまいました。

オマーンが7-0でシンガポールを破り、得失点差で抜けなかったことは結果論に過ぎず、次の直接対決で勝てばいいだけだから問題とはしない。
しかし、あの展開でリスクマネジメントが出来ない指揮者はやはり不安なのだ。

昨日は親善試合ではなかったのだから。