ふーむ・・・

今日になってやっとイラク戦のビデオを見る事が出来た。

興味深い試合だった。選手のモチベーションというかベクトルがバラバラでなんとも表現の仕様がない。これを統一するというか、チームを作る事が事前にできていなかった事が残念でならない。

一番気になったのは山田暢久をはじめとするパスの弱さだ。
近い選手にボールを渡すのにゆるいパスを出す。

これはパスが弱いというのではなく、チームの「リズム」が「ゆるかった」事が原因だった。
イラクがきついプレスをかけているためこのゆるいパスがことごとくカットされる。坪井がそのリズムにはまってしまっての3つのピンチは彼自身の問題だけではない。全体のリズムの問題だったと感じる。

実際、得点をしたシーン「だけ」はリズムが違った。また、中村俊輔が入ってきて明らかにボールの動きが変わったのもその前のリズムが「ゆるかった」だけの事だ。

対してイラクは全体に「きつい」リズムでプレーしており、かつての日本代表のような激しいプレスを見せた。そしてかつての日本代表のような決定力のなさを見せてくれた。かつての日本代表に勝利したのだから成長しているといっていいのだろうか・・・

山田卓也の怪我は単なる事故ではない。予選のプレーをしているイラクと調整試合のプレーをしている日本のリズムと意識の違いがあの接触を生み出したのだ。

さて、いよいよ準備の時間は終ってしまった。

18日はオマーンに3-0ぐらいで勝つ事は間違いない。
そして、我等が日本代表は反省をする事も出来ず次の試合を迎える事になる。国内組、海外組なんて区別に意味はないと思っていたが、ここまでモチベーションの低い試合を見せられたら「海外組」に期待をせざるを得ない。

チームではなく、彼ら個人の能力に期待しよう。